世附川CR区間で試し釣り

午前中に放流した成魚の状況を確認するため、午後からは放流を支援したメンバーで試し釣りが行われた。

濁りがかなり薄れ、増水が収まったとはいえ厳しい状況に変わりはないのだが、餌釣り人の私は期待に胸が膨らんでしまうのである。今日はルアーで試し釣りを行ったが、イワナ5匹、ヤマメ1匹の釣果であった。バレてしまったが、針掛かりは20匹以上もあったので、十分に楽しい一時を楽しむことができた。 

12:30にアミダを作って抽選を行い、最初に入渓する入渓路を決める。そこから上流へ向かって遡行するのが原則だ。私は本谷#3の入渓路から開始になる。

何も準備をしてきていなかったので、支度に時間がかかり、自作ミノーやリップを見ていただき批評してもらっていたので、出発時間が12:50と出遅れる。

#3の入渓路から、No2の大トロ場に入渓し、12:58からキャストを開始する。大トロ場の越年ニジマスやヤマメは川鵜に食べ尽くされた可能性が高いが、濁りが厳しいので魚影は確認できない。

最初のルアーは、シンキングミノーで4.8cm、2.4gのヤマメカラーである。大トロ場でも今日は流れが早く、リーリングすると水面から飛び出してしまって潜らない。特に下流からの逆引きが全くできず、歯が立たないので、13:07に大振りの自作のハスルアーに替える。

長さ4cm、重さ5.0gの赤/金ホログラムシート貼りのハスルアーは、茶色の水面をキラキラ輝きながら気持ちよく泳いでくれる。対岸の右岸の岩壁から主流を横切って満遍なく水面を探ってみたが、魚信は無かった。

13:15に居付きの魚を探るのは諦めて、放流した魚だけを探ることにし、手前側の岸辺の緩い流れに沿ってルアーを引くと、直ぐにガガンという当たりが来たがバレてしまう。ここは私がイワナを放流した場所なのだ。(写真1)

岸辺には小石が多いので、13:18にルアーが石に挟まり抜けなくなる。ハスルアーは石噛みが多いと言われているが、逆方向から引っ張っても抜けない。膝より水深が深いので諦めて強く引っ張ると、PEラインから先の4LBナイロンラインから先が失くなってしまった。ナイロンラインを1.5mユニノットで結び、スナップサルカンをクリンチノットで結び、ウィローリーフスプーンを付ける。長さ4cm、重さ3.0gの赤/金ホログラムシート貼り自作スプーンだ。

13:23から左岸に沿ってスプーンをキャストしながら進む。スプーンは石噛みしても何とか抜ける。13:30に左岸沿いには進めなくなり、引き返して林道に上がる。不老吊橋から上流の堰堤下流の#4の入渓路付近を確認したが、釣り人の姿が見えなかったので、13:40に#4の入渓路から再入渓する。(写真2)

入渓ポイント前の大石の下にスプーンを落とすと、すぐにガツンという当たりがあったがバレる。ゆっくりスプーンを引くと魚影が追いかけてくるのも見える。黒いのでイワナだろう。当たりはあるのだが、針掛かりがうまくゆかずにバレが続く。ここにはバケツ一杯分のイワナが放流されているので、何回バラしてもフレッシュな新人がスプーンにアタックして楽しませてくれる。

13:52にやっとバレずにタモ網の中に納まったのは、25cmのイワナであった。(写真4)魚が暴れたのでうまく写真が撮れていないが、尾ビレがピンと立った美しい姿のイワナだ。寄養魚組合は水槽の魚の密度を押さえ気を使って養育しているだ。

14:10から堰堤下流の流れが緩やかな放流場所で、ザックを降ろして粘ることにする。左岩壁の下に沿って上流と前面にスプーンをキャストすると、ワンキャスト、ワンバイトの感じで、次々にイワナが飛び掛ってくるのだが、針掛かりしてバシャバシャと数回暴れると、針が外れてバレてしまうのだ。

14:20にダイビングミノー4.0cm、2.8gイワシカラーのサスペンドにルアーを替えたが、相変わらずバレが続く。手応えの無い空振りのようなバレが増えてしまった。ミノーを付けるとロッドの先端を振ってトゥイッチングしてしまうのだが、新人のイワナが飛び付こうとすると逃げてしまって喰えないようだと気が付く。

ゆっくりと棒に引いてみると、14:24に25cmの2匹目のイワナ、14:27に23cmの3匹目のイワナ、14:30にも23cmの4匹目のイワナがガッチリ針掛かりしてタモ網に収まる。放流したイワナが群れていていくらでも釣れそうな感じである。

14:32から自作の第1号ミノーのテストを行う。4.8cm、2.9gのヤマメカラーのフローティングであるが、ゆっくり棒に引いてみると本当に棒のようにただ引かれてくる。それでもミノーの後ろにはしっかりイワナが付いてきている。市販のミノーはただ巻きでもくねくねと揺れながら泳ぐのに、自作のミノーは泳がず、浮いているだけなのだ。トゥイッチングさせると少し魚らしい動きになったが、くねくね泳ぎがスローモーな大鯉のようで、どう見ても小魚らしくない。恥ずかしい失敗作である。

14:40から確認のために自作の見本とした、市販品のシンキングミノー4.8cm、2.4gヤマメカラーをキャストしてみる。ただ巻きしてみるとキビキビとしたくねくね泳ぎをする。私が見ても小魚らしい動きの泳ぎで、14:42に23cmの5匹目のイワナが針掛かりして釣れた。

この場所ではイワナしか釣れないので場所を移動してみようと、少し下流側に戻ってから林道に出て、上流へ向かって歩いて行くと、H氏とすれ違った。#7の入渓路からニンフとドライで探釣してみたが、反応が無かったらしい。

#5にも誰もいなかったが、夕滝の流域には今日は放流しなかったのでパスし、15:00に#6の入渓路から再入渓する。ここは瀬しかないところで、今日は激流なので渓流には入れず短い区域しか探れないが、私がイワナを放流したくぼみはしっかり憶えている。岸辺の小さなくぼみにソッとミノーを浮かべ、リールを一巻きするとすぐにガバッとイワナが喰い付いてきたのだが、合わせが少し早すぎてバレる。同じ所に10匹は魚が潜んでいるはずなのでしつこく粘ってキャストを繰り返したのだが、当たりは最初の1回だけであった。

15:15に林道に戻り、#7の入渓路からは渓流が見えないので、そのまま進んで左に曲がる大淵の手前から渓流を見渡したが釣り人の姿が見えないので、大淵の際に15:20に入渓する。ここには私がヤマメを放流したので、なんとか粘って最後にヤマメを釣り上げたかったのである。

白泡の本流から離れた手前側の止水にヤマメが溜まっているはずなので、念のため渓流には近付かずコントロールショットでミノーを石の手前に落としてから引くが、反応が無い。繰り返しキャストしても反応しないので、放流した止水の石裏から離れて場所を変えてしまったらしい。

ここから上流には激流を渡渉しなければ進めないので、下流から釣り進んでくる釣り人がいないことを確認してから釣り下ることにした。ここから#7の入渓路まで4人の釣り人がヤマメを放流したのだが、放流しそうな場所は大体雰囲気で分かる。流れの緩やかな瀬脇の止水に沿ってミノーを引いて行くが魚の反応が無い。

#7の目印の大岩の上流で、15:35に初めてヤマメの当たりがあったが、ガガガンの手応えでバレてしまった。大岩の横を廻って渓流に近付いて調べて見ると、下流に向かっている岸辺寄りの止水にヤマメの魚影が数匹確認できた。大きな水溜りを迂回してから渓流の中に入りミノーを引き易い位置に立って、大岩の下からミノーを引く。(写真3)

15:40にヤマメがミノーに飛び付くのが見え、合わせもうまくいったと思ったのだが、針の掛かる位置が悪いのか、手前に引き寄せる途中でバレてしまった。濁ってはいるが水深が浅い止水なのでヤマメの魚影が残っているのが見える。慎重に狙って大岩の下にミノーを落とし、リールを巻いてくると15:47に足元の石裏からヤマメが飛び出しミノーを咥えて石裏に逃げ込んでしまった。足元なのでロッドを使えずしゃがんでラインを引っ張ったがバレてしまった。

15:50に少し流れが速い、大岩の横からの流れの中をミノーを引いてくると、飛び付いたヤマメが流芯に向かって走り、流れに乗って下流の落込みまで落ちたところでガッチリと受け止めることができた。白泡の激流の中を無理してリールを巻かずに岸辺の方に寄せてからゆっくりタモ網の中に納まったのは、25cmの1匹目のヤマメであった。八丁のヤマメであってもパーマークがくっきりした美形だけではないらしく、少し銀化したような天然物に近いヤマメであった。

まだまだヤマメが居るはずだとキャストを繰り返したが、魚信の続きの反応は無く、予定の16:00になったので納竿して、16:05に林道に出て浅瀬まで戻る。

渓流釣りが大好きな釣り人達は、夕闇が迫るこれからが本番だと渓流のあちこちに残っている姿が見られたが、I監視員に報告してから、16:50に浅瀬を出発し、土曜日なのに道路がガラガラに空いていたので平日よりもかなりスムースに走って、18:29に自宅に着いた。

増水して濁りが入ってきたときはミミズの餌釣りが一番で、重い錘を付けずぶ濡れになりながら瀑風の中で粘ったものだが、ルアーは餌釣りに続いて濁った激流では魚へのアッピール性が高いことを確認することができた。

フラットフィッシュやリップを修理したミノーの動きの確認は出来なかったが、スプーンと違ってミノーを市販品のレベルで泳ぐように自作するのはかなり難しいことが分かった。何がミノーの泳ぎに影響を与えるのか、基礎的な勉強から取り組まないと解決できないだろうと思っている。

3年枯らしたタモ網の木部をI監視員からプレゼントされ、網は必ず自分で編めと言われたが、今年はとても忙しい1年になりそうである。

01茶濁りが厳しい不老吊橋の淵09-1-31 02イワナの食欲が激しかった堰堤下流09-1-31 03ヤマメが釣れた淵09-1-31 04イワナ09-1-31

世附川CR区間への成魚放流

明日から営業が再開される世附川CR区間にイワナ120Kg、ヤマメ100Kg、ニジマス50Kgの成魚を放流した。

大きさは23cm、130gを中心にして多少のバラ付きがあるということなので、約2,000匹の成魚をCR区間に放流したのだが、実際の魚はかなり大きく、私が放流した魚の中には33cmの婚姻色の立派なヤマメが混じっていたし、イトウやブラウントラウトも混じっていたらしい。

昨夜からの雨量が累計で80mmを超えて降り続き、強風が吹く中を6:30に自宅を出発する。少し心配であったが、渋沢を過ぎるころには雨が上がり、大雨注意報やダム放流中の電光表示を見ながら、8:00に浅瀬に着く。渓流は真茶色に濁り、水量が増えて濁流になっている。(写真1)

事務所のコンテナにはI監視員がいて話をしているうちに、YGLのSオーナーが到着し、放流は場所を考えてやると全く心配していない。釣り人や漁協の関係者も続々と到着する。釣り人8名、漁協2名、YGL2名の合計12名のメンバーだが、漁協の一人は昼食の準備に専念するらしい。

9:15に最初のヤマメ100Kgを積み込んだ八丁の車が到着し、11名が車に分乗して出発する。ヤマメは大又沢と本谷に各50Kgの予定で、最初に大又沢の栗ノ木堰堤下流まで一気に上り、放流しながら下ることになる。

八丁のトラックの水槽からバケツに魚を受け取り、入渓路を下って行く作業が9:30から開始される。(写真2)魚の元気が良く、途中で飛び出したり、こぼしたりしないように注意しながら、滑り易い斜面を下って放流するのはかなり神経を使う作業だ。

放流場所は平水時にトロ場になる場所を避けて、瀬ばかりを選んでいるので、激流に流されないように岸辺の小さなくぼみを見付けて少しづつ放流して移動する。放流を終えて林道に戻ると、水槽も車も下流に移動していないので、林道を歩いて追いかけ、再びバケツにヤマメを入れてもらう作業を繰り返す。

釣り人8人が加わってもかなりハードな作業で、寒さも吹き飛び汗が出てくる。傾斜が急で滑って魚をバラ撒く危険がある入渓路では、バケツリレーで渓流まで下ろして行く。(写真3)

落ち込みの横の小さな巻き返しには数匹しか放流できないので、どうしても4回くらいに分けて岸辺を進みながらヤマメを撒くしかない。(写真4)さすがのヤマメも白波の激流には泳ぎださず、頭を上流に向け同じ場所にジッとして様子を見ている。

10:00には大又沢の放流を終えて、本谷#9の入渓路に向かう。こちらは大又沢に較べて渓流の規模が大きく、瀬の横でも大きな巻き戻しやくぼみがあり、バケツ半分づつ放流して2個所で済むので手返しが速い。

10:30にヤマメ100Kgの放流を終えて、浅瀬の事務所に戻ってくると、既に寄養魚組合のイワナ120Kgを入れた水槽を乗せたトラックが待機していた。

一息入れただけで、再び本谷#9の入渓路に向かう。イワナは120Kg全て本谷なので、一つの入渓路からバケツを持った釣り人が大勢入渓して行く。(写真5)

ヤマメの放流場所と重ならないように、細かな放流場所の指示を受けて、白泡立ちが激しい渓流にイワナを放流して行く。イワナはヤマメよりもさらに新しい環境には臆病な感じで、濁りが少し薄くなってきたせいもあり、放流された魚の居場所が分かる。(写真6、7)

11:20にイワナ120Kgの放流を全て終えて、浅瀬の事務所に戻り、暖かく美味しい、手料理をご馳走になりながら歓談する。

12:30に昼食を終えると、午後のニジマス50Kgの放流は近場に撒くのでと、釣り人はお役ご免になり、楽しみにしていた試し釣りの準備に入ったのである。

01浅瀬の事務所前は濁流09-1-31 02ヤマメ100Kgは八丁から09-1-31 03急な入渓路はバケツリレ-09-1-31 04濁りと増水が厳しい09-1-31 05イワナ120Kgは寄養魚組合から09-1-31 06白泡立ちが激しい渓流09-1-31 07大又沢出合の激流09-1-31

ミノーの自作(ルアーの自作20)

屋外からかなり強い雨の音が聞こえている。

増水して濁流になっても、再開日に魚がいない訳には行かないので、明日のCR区間への放流を行うのだろうが、水槽で大切に育てられた養殖魚達が、しっかり泳いで下流に流されないように頑張れるかどうかは分からない。

昨日から自作のミノーを作り続けて、ようやく今完成したところである。(写真1)

檜の木材を削りだし、アルミテープを貼り付け、アクリル絵の具で彩色したのだが、思うように出来ずに不本意な出来栄えになってしまった。

この第1号は製作過程で失敗が多く、かなり心残りがある自信を持てない失敗作なのだが、ともかく一度渓流で泳ぎを確かめて見なければなるまい。

最初に購入して、すぐにリップが折れてしまったミノーも空いている時間にリップを作って接着した。(写真2)

購入時のリップの形状が不明なので、今回補修したリップでミノーがどんな動きをするかは不明だが、渓流でどんな動きをするのか楽しみである。

01自作ミノー1号09-1-30 02リップの修理09-1-30

滝沢川稚魚放流

洒水の滝の上流に、地元の平山釣り同好会の釣り人がヤマメの稚魚を放流するというので同行させてもらい、YGLの水槽で育てたヤマメの稚魚1,400匹を放流した。

この流域も渓相はなかなか良いのだが魚影が薄く、2時間かけて約1.0Kmの流域に放流を行っている最中に見かけたヤマメは小振りの2匹だけであった。

林道が急勾配で狭く、4WDでなければ登って来れないうえ、車がすれ違う退避スペースが無く、山道から渓流までの距離が長く厳く深い谷なので、釣り人が多数入渓しているとは思えないのだが、魚影がほとんど見られないほど、資源が薄くなってしまっているのだ。

今年から始めた酒匂川漁協の里川への稚魚放流が、地元の釣り人達に支持され定着し、小さな枝沢にもヤマメが戻り豊かな渓流になることを願っている。

6:30に自宅を出発し、7:50に洒水の滝の大型バス駐車場に着く。雲があるので今朝の放射冷却は弱く、気温10℃と暖かい。

8:30を過ぎると、籠を背負った年配の釣り人が集まりだしたので、思い切って声をかけてみると、平山釣り同好会の釣り人達であった。私と同年輩か年上の人達が多い。話がはずんでいると、8:45にヤマメ稚魚1,400匹をビニール袋7個に分納して、漁協のH理事とK氏が到着する。

早速4WDの軽トラ3台に分乗し、8:50に出発して狭いが舗装だけはしっかりした林道を進み、9:00に脇道に駐車して出発準備をする。ここで自己紹介と挨拶がある。同好会のY会長以下地元の釣り人は6名、漁協のH理事、K氏、私の3名で合計9名で今日の放流を行うのだ。

9:03にザックや籠に稚魚のビニール袋を入れて山道を歩き始める。(写真1)最初は雑木と檜が多く、次第に竹が増えて行く。

第2滝はザイルが無いと降りられない難所なのでパスし、第3滝上流の2つの石垣堰堤の上流まで歩いてから入渓し、放流しながら第2滝の上まで戻り、脱渓することにする。

9:32に第3滝上流の第1堰堤から入渓し、放流を開始する。気温6℃、水温7℃で空気より水の方が温かい。湧き水が多い川なのだろう。一人が放流しながら遡行を始めたので、他のメンバーは第2堰堤の上まで山道を歩き、9:38に入渓する。

第2堰堤の上流は、かなり水量が少なくなり、流れも緩いトロ場になっている。ここからも一人が放流しながら遡行して行く。

残った7人は休憩しながら、トロ場に放流された稚魚の動きを見守る。メンバーが稚魚の放流には詳しく無さそうな感じがしたので、私から落ち葉の中に稚魚が逃げ込むことや、落ち葉の裏に餌の虫が付いていること、石の裏に水性昆虫がいることを説明し、石を裏返したらチョロ虫やクロカワムシが出てきた。

虫が多いのは魚にとっては豊かな渓流であることなので、稚魚たちが元気に育ってくれそうな感じがする。

10:00に下流から放流しながら遡行してきた釣り人と、上流に放流に行った釣り人が戻り、全員で山道を下り、10:02に急なガレを下って、10:06に第2滝の下流に入渓する。(写真2)

第2滝は落差25mの岩盤の滝で立派な滝壺がある。ここでこれまでの放流では経験したことがないお清めの儀式が行われる。塩を身体と滝壺に降りかけ、清酒を滝壺に注ぎながら、2礼2拍をして渓流と自身の身体を清めたのである。(写真3)私はもったい無いので、お酒は全て飲んでしまった。

滝壺で休憩中に、滝の落ち込みに尺ヤマメが見えると、ある釣り人が叫び、全員が覗き込んだのだが、ほう葉の枯れた落ち葉であった。

10:20から渓流を下りながら稚魚を放流する。(写真4)この辺りは流れが緩く、落ち葉が渓流の中に堆積しているので、放流される稚魚にとっては過ごし易い環境なのだ。

先行者に続いて渓流を下っているので、ヤマメの魚影は見れないと思っていたが、小さな岩場のトロ場を通り過ぎるときに、ヤマメが走るのをしっかり見付けた。(写真5)

先行者が放流したヤマメの稚魚が石裏に数匹見えたので、写真を撮ろうと近付いたら、15cm位のヤマメが走り、その動きに触発されて、さらに同じサイズのヤマメが走って逃げたのを確認したのである。滝沢川にも天然のヤマメがしぶとく生き残っていたのである。

渓流を下るに従い、渓相はどんどん変化して素晴らしくなる。

水深は浅いが大きな淵のトロ場(写真6)を過ぎると、ゴルジュに小滝が連続する渓相になり、岩盤の小滝を巻くためにかなりの難行を強いられることになる。

岩盤の滝壺が大きい連続落込み(写真7)、落差が大きく岩壁の裏の凹みに魚影を楽しめる良淵(写真8)、絶対にイワナが潜んでいそうな良淵(写真9)、岩盤に囲まれた細い渓流(写真10)が次々と現れて楽しませてくれたのである。

11:12に稚魚を全て放流し終えて、第2滝の上流でしばらく休憩する。左岸の竹藪を登るしかないのだが、すごい急傾斜で無事に登りきれるか心配になる。

11:15から竹薮の中に先頭が突入し、下から見ていると凄い急傾斜の斜面を進んでいるのが見て取れるが、ともかく続いて登るしかないとヤブのザレに取り付いて登る。途中で息が上がってしまったが、休憩しながら登り続け、11:33にようやく山道に辿り着くことができた。

この18分間の脱渓直登は、私が一人であったら絶対に登り始めないルートであり、滝沢川の谷の深さが生半可ではない厳しさであることを如実に示している。

11:35から山道を下り始め、11:45に車を駐車した場所に到着した。道具を片付けて、11:48に下山を始め、11:58にみっちゃん食堂に辿り着いたのである。

地元の釣り人6人は、生ビールをグイグイ飲み始めて、さらに元気がアップしていたが、私は車を運転するので、隅で小さくなって昼食を済ませ、早々に退散したのである。

13:02に洒水の滝の駐車場を出発し、14:30に自宅に着いた。

地元の釣り人が愛して止まない渓流には、それぞれの格別の素晴らしさがあると思うが、釣り人の思い入れの強さというものを狩川に続いて再びヒシヒシと感じた一日であった。

私のような余所者が加わると、その愛情はさらに研ぎ澄まされて昇華する感じがしたのである。

01稚魚を背負って山道を登る09-1-28 02第3滝25mの雄姿09-1-28 03第3滝前で御清め09-1-28 04渓流を下りながら稚魚を放流する09-1-28 05滝沢川の良淵09-1-28 06水深が浅い大トロ場09-1-28 07岩盤の小滝が連続する09-1-28 08岩盤の小滝09-1-28 09イワナが居そうな良淵09-1-28 10岩盤の中を渓流が流れる09-1-28

ルアー用アイ(目)

今日は朝から快晴で暖かかったので、久しぶりに庭に出て野菜への水遣りと化成肥料の施肥を行った。
コンテナでは、イチゴの花が一杯咲き出しているのに気を引かれた。この時期にイチゴの実が成った記憶が無いので、花だけ咲いて実が成らないのだろうが、受粉すれば結実が始まるはずなので、途中で枯れてしまうのだろうか。
 
午後からウレタンを近くの釣り具店で購入した。
今はフラットフィッシュの2回目のドブ漬けが終わって、乾燥しているところである。表面に透明の皮膜が出来ると、艶が出て何故かルアーが本物らしく見えてくるから不思議である。
 
今日はルアーのアイ(目)についてインターネットで検索を行ってみたが、芳しい成果は得られなかった。誰が買うのだろうと疑問に思う、20円/個という高額の部品ばかりしかヒットしてこなかったので、自分で作るしかないかと覚悟を決めたところである。
 
シルバーのホログラムシートをφ4mmポンチで打ち抜いてから、ラッカーの黒をポテッと中心に落とせばかなりリアルな目が出来ることは分かっており、いよいよこの方法でルアー作りに着手しようと考えている。

フラットフィッシュの自作Ⅱ(ルアーの自作19)

先日Ta氏から借用したプラスティックモールドのフラットフィッシュを眺めているうちに、先端部分のリップとして機能している薄い肉厚の部分を、文字通りにリップとして構成すれば、ウッドの削りだしでも出来そうな気がしてきたので、朝から作業に没頭して、今ようやく2個のルアーにラッカー塗装を終えたところである。 (写真)

手元にあると思っていたウレタンが、薄め液だけしか残っていなかったので、明日近くの釣具店で購入して表面をコーティングすれば完成である。

木部が檜材で長さ22mm、幅9mm、厚さ5mm、内部にガン玉3号の錘を入れてある。リップはCDからハサミで切り取ったポリカーボネート材で長さ15mm、幅9mm、厚さ1.2mmである。全体の重さは1.3gでサスペンドに近いシンキングになっていた。

どんな動きをするのか早く確かめたいという気もするが、ここまでイメージを変えてしまうと、ダイビングミノーに近い構造になっており、カメムシの形の尾の部分を少し削り込んで魚の形に変え、塗装を魚らしくすれば、ダイビングミノーになってしまうのである。

フラットフィッシュというのは、借用したサンプルやインターネットの画像を見る限りでは、魚ではなく虫のイメージの塗装ばかりなので、私も虫のイメージに塗装してしまったのだが、どうしてフィッシュと言いながら虫なのか不思議な気がしている。

多分フラットフィッシュ型ビートルという名前が昔は付けられていたのが、日本人が得意の、意味が不明になっても頭だけ残して後ろを省略してしまう言葉使いが定着して残ってしまったのだろうと推測している。

今日の成果はCDのリップで、プリント層は爪で端を起こすとバリッと簡単に剥がれて美しい透明のポリカーボネート材が無料で入手できたのである。接着性も良好で、木やラッカー塗膜とはどんな接着剤でもとても強固に張り付いてくれた。

01フラットフィッシュ09-1-26

リップ用ポリカーボネート板

ミノーを作るためにホームセンターで材料を購入して集めているのだが、リップ用のポリカーボネート板だけは近くのホームセンター数店を廻った限りでは置いていなかった。

どの店にもあったアクリルは、少しの衝撃でひび割れしてしまうので使えないが、塩ビは筋が入っても粘りがあり安価なので、しばらくはこれで間に合わそうと考えていた。

今日インターネットでポリカーボネート板を調べていたら、CDやDVDのベース基板がポリカーボネートであることが分かったのである。

CDRであれば、書き込み装置を最近買い換えるまでに何枚も書き込みエラーで失敗してしまった板がゴミとして残っているので、試しに金切りハサミで幅10mmにカットし、プリント層を紙ヤスリで落としてみたのである。(写真1)

紙ヤスリの番手を上げないと曇りが残るが、表れたのは透明で堅牢な間違いが無いポリカーボネートで、板厚も1.2mmとピッタリの希望の素材が、ルアー数千個分もゴミとして我家に眠っていたのである。 (その後、爪で引っかくと記録層とプリント層が簡単に剥がれ、表面に傷が残らないことが判明した。)

直径2cmに小さく曲げてもまったくひび割れせずにびくともしない強靭さは、リップの素材として本に載っている性質そのものであった。

この素晴らしい素材が無料で無尽蔵に使えるのが分かったのはラッキーであったが、マニュアル本にもインターネットの自作ブログにも全く記事が載っていないのが不思議である。

01CDRベース素材09-1-25

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