苗代に種籾を撒く

苗代に種籾を撒いた。種籾撒きの適期が4月20日~4月24日までと短いので天気の関係で今日しか時間が取れなかったのである。

8:05に自宅を出発し、9:40に内山の一粒農園の農場に着いた。快晴で空気が暖かく気持ちの良い春の陽気だ。今日は苗代を完成させ、種籾撒きの完了まで頑張るつもりである。

苗代の場所には一粒農園のSoリーダーが私とほぼ同じ時刻に来て、陸稲の種蒔きを始めている。鳥除けのネットを外し、9:50からモグラの侵入防止用の溝の掘削作業の続きを開始する。田んぼの畦がボコボコになってしまうほどモグラの活動が活発な地域なので、固い赤土の真砂まで溝をしっかり掘り上げる。残りが僅かであったので10:05に溝の掘削作業を終える。(写真1)

溝に囲まれた苗代用地の敷き藁を除いてみると、野草がたくさん生えていた。(写真2)2月14日に土の表面の野草を削り取り、敷き藁で野草の種が飛んで来ないようにブロックしていたはずなのだが、作業の精度が悪かったことが露見している。何事にも几帳面なAi氏の苗代にはほとんど野草が生えていなかったらしい。

ノコギリ手鎌で表面の土と一緒に野草を根っこから削りながら除去する作業を進める。里いもや芦の深い根っこが縦横に走っているのでなかなか作業が進まないが、手抜きをすると土着の元気な野草が稲の苗を負かして繁茂するだろう。きれいに刈り取りを終えてから、表面の荒れた土を足で踏みつけて固め、11:20に苗代が完成した。(写真3)

貯水槽の雨水をすくい種籾を浸しておいたバケツから種籾を取り出す。(写真4)昨年一粒農園で私が初めて稲作を経験して収穫したコシヒカリから1.5合取り分けてきたものだ。水面に浮いている籾をすくい取って土に返し、水を切って底に沈んだ種籾を容器に移し、11:30から種籾撒きを開始する。(写真5)写真を撮ってもらったSoリーダーから、3cmの間隔で種籾が重ならないよう一粒づつ丁寧に撒くよう指導を受ける。片手にすくい取りポロポロ落としていたので種籾同士が重なったり、大きな隙間があったりとかなり乱雑な出来栄えで、最初からやり直さなければならない。

お昼のチャイムが鳴ったので、作業を中断して昼食休憩にする。種籾を露出させたまま人間がいなくなると野鳥が集団で飛来して食べてしまうというので、その場で稲藁の上に腰を下して昼食を取っていると、休暇を取り畑に種おろしにきたFさんが新しい自転車に乗って現れる。強い真夏のような日差しの下でも楽しい歓談が続き、午後の作業は13:30に再開する。

重なった種を移動させ、左手にすくい取った種籾を一粒づつ右手で取って丁寧に種撒きを進め、14:20に種籾撒きの作業が終わる。(写真6)種間を3cmとかなり疎に撒いたので、使った種籾は1合で済み、0.5合余ってしまった。家に持ち帰り水道水で洗って乾かせば食べられるとSoリーダーからアドバイスを受ける。

続いて溝を掘るときに掘削して積み上げておいた種の少ない土を選らんで薄く被せる。(写真7)表面から野草と一緒に削り取った土には、野草の種が一杯こぼれて含まれているので使わない。野草と比べれば、自然農でたくましく生育する稲ですら、ひ弱なもやしっ子なのだ。

被せた土の上から両手でしっかり押し付けて鎮圧する。種籾が苗代の土に押し付けられ水分を吸収し易くする作業を15:00に終える。ここで少し長めの休憩を取る。

その後15:30から稲藁をハサミでカットしてバラ撒き、全体をマルチングする。(写真8)暖かい気候になってきているのに何故稲藁のマルチングが必要なのか聞いたら、保湿のために必要なのだとSoリーダーが教えてくれた。畑に作った苗代ではマルチングだけで水分の蒸発を防いで保湿をし、水遣りをしないで稲の苗を生育させるのだ。温室内でトレーを苗床に使い加湿加温して育てる一般農法と比べると、自然農の苗代で雨水だけで生育する稲苗は十分に野性的だ。

最後に鳥除けのネットを張り、竹棒の重しをして苗代への種籾撒きの作業が終了したのである。(写真9)

写真10は一粒農園の苗代の全景で、一番手前がSoリーダーが種籾を撒いていた陸稲の苗代である。農林21号、葉冠、おおすみ、きよはたもち、タイ香り米と5種類の種籾を撒いたので、少量の稲の脱穀をする器具を収穫までにはなんとか工夫しなければならない。

16:40にすべての作業を終了し、17:02に内山を出発して、18:36に自宅に着いた。

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シイタケの初収穫

自宅のツゲの樹の下で、くぬぎ原木で栽培しているシイタケを今日3ケ初収穫した。

写真1は収穫前の原木に生えたシイタケで、写真2は初収穫したシイタケである。

傘の直径が8cm~10cmあり、肉厚の美しいシイタケで、生であるのにかなり香りが高かった。シイタケは日に当てて乾燥させるとシイタケらしい太陽の香りがするものと思っていたが、意外にも生でも良い香りがあるのが分かった。

くぬぎの原木にシイタケ菌を打ち込んだのが昨年の1月であったので、まだ1年と3ケ月しか経過しておらず、通常掛かるとされる2年よりかなり早いので走りの収穫と言える。

写真2の右側のシイタケは虫の食害にあっているが、表皮を食い破って中の柔らかい肉を食べていたのはナメクジであった。3匹のナメクジが穴の中まで喰い進んでいたので、ピンセットで取り除いた。

ナメクジ、ダンゴ虫、アブラムシ、黄金虫の幼虫、アメリカシロヒトリが我が家の虫の食害ワースト5で、中でもナメクジが断トツのワーストである。

抜本的な駆除は難しいので、夜になったらヘッドライトを付け、ピンセットで1匹づつ取り除いて、被害を軽減するしかないだろう。

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古代米の種蒔き

一粒農園の苗代へ古代米の種まきを行った。NHKBSの「緑遊のすすめ」でYGL斎藤代表の活躍を紹介する番組の取材しているTVクルーが撮影を行った。

6:27に自宅を出発して、7:56に内山の農場に着く。今日も気温が暖かくシャツだけで十分な春の陽気だ。まず畑を見回る。

写真1の小麦畑。ようやく穂が付きだしてきた。背丈は高くならないが穂に実が成れば良いのだ。

写真2のジャガイモ畑。3列ともにようやくジャガイモの発芽が見られて安堵した。スーパーで購入した食用の男爵を植えた左列はダメではないかと覚悟していたが、無事に発芽が見られている。割高な種いもを購入する必要性は無さそうだ。

写真3のタマネギの葉はようやく生育を始めているようだ。写真4のニンニクの葉の生育は著しい。

8:30に苗代の所へ向かうと、一粒農園のSoリーダーが古代米の種まきの準備をしている所であった。種蒔きした上にバラまく稲わらを私も一緒に切っていると、YGLの斎藤代表が現れる。

9:10にTVクルーが到着し、通常の作業を行って下さいと言うので、赤米の種蒔きを始める。(写真5)斎藤代表、Soリーダーに加えて私も参加して種蒔きを終え、土を薄く被せて、手のひらで押さえる。その上からカットした稲藁を被せて作業は終了である。3人で作業したので約30分で終了した。

作業終了後にTVクルーから斎藤代表に質問が出て、答えているうちに次第に熱が入ってくる。(写真6)最後は自給自足の大切さについてTVクルーや一粒農園メンバー相手に力強い演説を行っていた。

10:00に撮影が終了し、斎藤代表とTVクルーが引き揚げる。その後右側の苗代へ黒米の種蒔きをし、土を薄く被せ、手のひらで押さえてから、カットした稲藁を被せる。

鳥除けのネットを修理して上から張り、11:00に古代米の種まきが終了した。少し休憩してから私の苗代の作業に移る。(写真7)

野草の種や根の削除が不十分であったので、敷き藁を突き抜けて野草が繁茂している。最初にモグラが侵入しないように苗代の周囲を掘り上げて水路を作る。(写真8)全周掘り上げない内に12:00のチャイムが鳴ったので昼食休憩にする。

午後からは、一粒農園の見学希望者を新松田駅まで出迎え、内山の畑、田んぼ、YGL本部、高松山のお茶畑と案内し、17:10に渋沢駅で散会し、18:23に自宅に着いた。

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ヤマメ稚魚放流とキッズアングラー教室

世附川CR区間で子供たちによるヤマメ稚魚放流とキッズアングラー教室が開催され支援メンバーとして参加した。NHKBSで4月から「緑遊のすすめ」という新番組がスタートしている。YGL斎藤代表の活躍ぶりが5月に放映されることになっており、番組を制作するTVクルーが両行事の撮影を行った。

8:30に浅瀬の漁協の事務所に集合してスケジュールを打ち合わせる。今日参加のメンバーは、講師が10名、子供が9名なので目配りの心配はないが、少し増水しており水勢が強いので注意が必要だ。実釣の渓相もYGLの#1、#2の砂地と違って、世附の#7~#8は石だらけで滑り易い。

最初に実釣エリアへ成魚放流を行う。(写真1)寄養魚組合からイワナ、ニジマス100Kgを水槽に入れて運んできており、#7~#8の間の区間に70Kg、その他の区間にも30Kgの成魚放流を行う。50cmを超える巨大なイワナやニジマスが混じっていたため放流に手間がかかり大幅に予定をオーバーするが、東名高速が事故で渋滞しており遅れてきた子供がいたので丁度良かったようだ。

10:30から広場で斎藤代表の挨拶に続いてYgリーダーの司会で子供たちの自己紹介と講師の紹介、今日のスケジュールが説明される。(写真2)TVクルーからも子供たちにインタビューするのでよろしくという依頼がある。

その後大又沢の栗の木堰堤下流の#15の入渓路まで林道を全員で歩く。10:50にヤマメ稚魚の水槽(写真3)からバケツ9ケに移し替えて入渓路を下って渓流に降りる。

子供1人にバケツ1ケ分のヤマメ稚魚の割り当てがあったので、大又沢CR区間のヤマメの魚影はすごく濃密になったが、今後増水があれば下流へ落ちてバラけるだろう。TVクルーは子供一人づつ丁寧に撮影し、水中カメラで放流されたヤマメを撮影する。(写真4、写真5)12:30までかかってヤマメ稚魚をすべて放流し、12:50に事務所に戻り昼食休憩を取る。

昼食後13:50に事務所を出発し、#7の入渓路へ歩いて向かう。TVクルーとすっかり仲良しになりカメラを覘かせてもらう子供もいた。(写真6)高性能TVカメラの映像はすごい迫力で素晴らしい体験をさせてもらえたようだ。

14:10から河原を歩いて#7~#8の間に散らばり実釣を開始する。(写真7)

今日は魚の活性が高く、次々にニジマスが釣り上がり歓声が湧き上がる。(写真8、写真9)

TVクルーは最後にルアーにニジマスが喰い付く瞬間を撮りたいと水中に潜ってしまったが、さすがに魚が警戒して寄り付かなかったようだ。(写真10)寒中の水行に匹敵する冷たい水の中に躊躇せずに入るTVクルーの根性に脱帽する。

15:40に無事TV撮影を終了し、広場まで歩いて戻り、保護者も入った全員の記念撮影をして16:30に散会となった。その後講師達は反省会を持ち17:00に終了になった。17:10に浅瀬を出発して、19:30に自宅に着いた。

#7の入渓路からの河原は、巨岩が多く、大小の石の上を歩くのでかなり難しいはずだが、子供たちは軽々と歩いていた。自然と親しんでいると身のこなし方が違ってくるのだ。

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フライを巻く(続き)

3日間降り続いた雨は、東京に41年ぶりの遅い積雪をもたらして午前中に上がった。すぐに日が差してきたが気温は上がらずに寒い一日であった。

半沈みのフライのbodyについて考えた。

bodyを沈めるならニンフとして有効なダビング材の方が良いのではないかと考え、ヘヤーズイヤーニンフに使うKrystal Dub Hare’s earとソーヤーニンフに使うHareline Dubbin brownを使ってElkのパラティルトを作ってみた。

写真1はエルクヘヤをハックルの代わりに巻いて浮力を高め、ボディーにはKrystal Dub Hare’s earをダビングした。

写真2はエルクヘヤをハックルの代わりに巻き、ボディーにはHareline Dubbin brownをダビングしたものである。

ヘヤーズイヤーニンフを沈めれば、スレ切った管理釣り場のニジマスも喰い付いてくるので、同じボディー材をダビングした写真1のパラティルトは人気が出そうな感じがしている。

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シイタケの生育

昨日から冷雨が降り続いて止まない。箱根はすでに雪景色になっているが、今晩から明朝にかけては関東平野の広い範囲で積雪があるという。暖冬であったが寒春で、桜の開花は例年より早かったが、満開になるのは遅れ、散るのはさらに大幅に遅くなり、梅よりはるかに長い1ケ月近い花期になってしまった。

冷たい雨の合間をぬってレタスの収穫をしようと庭に出て、シイタケのぼだ木を調べてみたが生育は進んでいなかった。(写真1)シイタケはほだ木から生え出すと数日で成長するはずなのだが、少ししか大きくなっていなかった。3ケの内、2ケは虫が食べており、生育が遅いと全部虫に食べ尽くされてしまいそうである。

西側のキャベツのようなレタスは花茎が立ち出しているので全部収穫しようと思っていたが、花茎が立ちあがっていない株もあるので個別に収穫することにした。写真2は収穫前のレタス、写真3は収穫後のレタスである。

気温が5℃と寒かったので、これだけの収穫作業で指先が痺れてジンジンと痛くなってきたのである。

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ミノーを仕上げ、フライを巻く

今日は朝から氷雨が降り続き、1月中旬の寒さに震えてしまった。明日はさらに寒さが厳しくなり雪に変わるというので渓流釣りは断念した。

雨降りには、モダンジャズを聴きながら、フライやルアーを作る。ウイスキーをチビチビやりながら出来れば最高なのだが、今は昼間はお酒は飲まないことにしている。お酒が無くても至福の時が過ごせる。

リップまで接着しておいたミノーにアクリル絵具で目玉を書き入れ、下腹部を白く塗装した。乾燥するまで15分ほど待ち、クリヤラッカーに2回ディッピングする。クリヤラッカーも15分で乾燥するので作業が早く進み、午前中に作業が終了する。

一昨日の夜にネットで注文したWinnersのウレタンフロアーMが午後にタイミング良く届けられたので、1回だけディッピングする。(写真1)明日まで硬化させてから、2回目のウレタンディッピングを明日やれば、土曜日にはblankミノーが完成する。

日曜日のキッズアングラー教室用に準備を進めてきたが、ヤマメの稚魚放流もやるので、手作りルアーの時間がスケジュール的に厳しいらしい。割愛になれば5月の教室で使えば良いだろう。

続いてフライを巻いた。イワナの当たりにバレを連発したので、エルクヘヤカディス#16のフライを全部更新することにした。念のためmasaさんからアドバイスしてもらった通り、これまで使っていたエルクヘヤカディス#16のフライのフックのポイントを爪の上に滑らせて丸まっていないか確認してみる。突き刺さるとも滑るともいえる微妙な感じである。新品の鋭さが無く、やはりポイントは丸くなっていたと言える。

写真2はエルクヘヤにbleachedを使った、peacock bodyのエルクヘヤカディス#16、写真3はnaturalのエルクヘヤを使った、peacock bodyのエルクヘヤカディス#16、写真4はbleached エルクヘヤを使った、flyfoam bodyのエルクヘヤカディス#16である。ハックルを巻いていない。

写真5はパラティルトエルクヘヤ#16gray metal fur bodyでハックルの代わりにbleachedエルクヘヤを2段に使ったものである。

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アマリリスから芽が

花鉢の水を切って越冬させておいたアマリリスを、屋外に出して3週間になるが、ようやく球根の中から芽が伸び出してきた。冬眠から目覚めれば健康な球根の栄養分を使って生育するので順調に花が咲くだろう。(写真1)左が親、真ん中が子、右が孫の球根である。やはり子球根の元気が一番良いようだ。

西面の白花ヤマブキが満開になっている。(写真2)黄色のヤマブキはまだチラホラしか咲いていない。その隣のグミも小さな薄黄色の花を満開に咲かせている。(写真3)昨年は実があまり実らなかったので今年は楽しみにしている。

サルナシにも真っ白な花が咲いている。(写真4)花だけ見るとナシそのものだ。ブルーベリーにも小さな花がたくさん咲いている。(写真5)昨年は不調であったので今年は実を一杯付けて欲しいものだ。

カイドウは今が満開だ。(写真6)例年は蕾の色が美しく、花に開くとほとんど桜と同じ白花になってしまうのだが、今年はピンクの色合いが残ってきれいだ。

シャガは生命力が強過ぎて繁茂するので困っているが、今の時期の花はユニークな形で美しい。(写真7)

チューリップも今年は黄色のチューリップが咲いて華やかだ。(写真8)

花鉢のクレマチスには蕾がたくさん膨らんでおり今年も楽しみだ。(写真9)

モッコウバラの蕾もたくさん膨らんできており今週中には咲きだしそうだ。(写真10)

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渓流釣り15(世附川赤沢)

雨で増水した赤沢でイワナを釣ろうと、林道を2時間40分も歩いて行ったのに、ボウズをくらってしまった。前回の織戸沢でのボウズと異なり、イワナの当たりがかなりあり、合わせのタイミングも決まってロッドが曲がるのだが、途中で逃げられてしまうものであった。

イワナは遅合わせと言われるが、合わせのタイミングはこれ以上は遅くできない間合いを入れてからロッドを立てていたので、決して間違ってはいなかったと思っている。悪夢としか考えられない。

3:30に自宅を出発する。昨日から降り続いていた雨は止んでいるが、空には星が見えずに真っ暗だ。山北の気温が9℃と暖かい中を走って、4:49に浅瀬に着く。先行車は2台だ。5:03に漁協の事務所に顔を出すと今日の監視員はTk氏であった。渓流がかなり増水した音を立てているので、なるべく上流に入渓しようとバケモノ沢上流の赤沢に決める。

沢割りボードのベケモノ沢の上端をマークし、5:07に明るくなった林道を一人で出発する。今日からヘッドライトはザックの中に仕舞ったままで使わない。ウグイスの鳴き声を聞きながら朝のさわやかな林道を歩くのは気持ちが良い。大又ダムがオーバーフローしているらしく、勢いのよい白濁した激流が元気な音を響かせている。

5:36に笹子沢橋でフリースを脱ぐ。半袖の下着に長袖シャツは真夏の服装と同じだ。5:56に法行橋で気温8℃、ミツバツツジが群生しており赤紫色の花が鮮やかだ。6:07に大又ダムは予想通りに少しだけオーバーフローしていた。6:15千鳥橋、6:31玄橋、6:40地蔵平。お地蔵さまに安全を祈願する。大漁を願ったことは無い。(それは腕前次第と自覚している。)

6:48第1渡渉点、増水は予想外にわずかで平水と変わらない。6:50第2渡渉点。倒木でいつもの下流側渡渉点がプールになり水位が上がり、少し登山靴の中に水が入ってしまった。7:03大滝沢橋で空の雲が切れて青空が広がってくると、雷鳴が大きく響き始める。山の中では朝晩に雷が鳴るので驚かない。

廃林道には予想外に倒木が少なく明るくなっている。7:17に第1ガレ沢、7:26に第2ガレ沢。大きなフレッシュな落石が2ケ所で増えている。一番危険な区間なので慎重に崖の状況を見極めてから通過する。7:30に第3ガレ沢を通過し、7:33に第4ガレ沢。白ザレが深くえぐれて谷底に降りられない。ノコギリで蔓を切ってロープにし、登山靴でステップを白ザレに切りながら、蔓に摑まり谷底に降りる。谷底のガレ石には浮き石が多く、足を乗せると動いて落下して行く。慎重に進んで7:38にようやく通過する。植林の中の急坂を下り、7:49に大きな河原のロープの入渓ポイントに到着する。

朝食休憩を取りながら、着替えと支度を行う。気温10℃、水温9℃、少し増水、クリヤー。日が差し込んできて渓流の上にはムシが溢れるほどたくさん飛びまわっている。#24のミッジから#16のメイフライまで大きさはさまざまだが色はグレーの地味なものばかりだ。渓流に春がきたことを実感する。

0.5号渓流フロロ40cmを太くなったリーダーに結んで1.5mの仕掛けを作り、エルクヘヤカディス#16peacock bodyを結び、8:25からキャスティングを開始する。最初の大岩の落ち込み、右岸の際、左岩壁の石裏、大石の良落ち込みのソデと好ポイントが連続しており、魚の動き、魚影を注意深く探しながらキャストを続ける。

8:40に右枝沢前の良落込みでもヤマメの反応が無かったが、8:43に倒木の落ち込みの水深がある良瀬。ヤマメがフライに飛び付き反転する。しっかり合わせが決まって針掛かりさせたが、樹木が張り出しているのでロッドを上に立てられず、ラインをズルズル引いている途中でバレる。

8:52に右大岩の砂で埋まった元大淵。(写真1)淵尻の砂の上には待機する魚影が見えないが、右側の大岩の上からフライをキャストして流すと、石裏からゾロゾロとイワナが飛び出してきて追いかけ、飛び付いた。一呼吸間を置いて合わせをくれるとロッドに重さが乗って針掛かりしたが、少し暴れたらバレてしまった。ここに棲み付いているのはイワナなので、餌が流れてくると分かり2匹が姿を現して待機を始める。次に左側の端にフライを流すと淵尻まで追いかけて飛び付いた。一呼吸より気持ち遅らせて合わせをくれると、2回目の針掛かりをする。今度は釣ったとラインを引っ張っている途中でバレてしまった。その後2回バラしが連続し、9:06に当たりがなくなったので諦める。

9:10にその上流の左岩壁の砂で埋まった水深がある瀬。(写真2)小さな落ち込みの肩にイワナが待機しているのが見えたので、その1m上流から岩壁に沿ってフライを流す。フライが水面に落ちるとすぐにイワナが気が付いて走り寄り、喰い付いて反転する。水中に戻ったタイミングで合わせをくれるとロッドが曲がって重みが手元に伝わる。ヤッタと思ったがバシャバシャと暴れたらすぐにバレてしまった。何故なの、どうしたのと天を仰いでしまった。

落ち込み段差の上の小さな落ち込みや淵ではイワナの反応が無く、9:26に四角い岩の巻き戻し。イワナがゆっくり口を開けてフライを咥えて反転する。しっかり水中で合わせが決まって針掛かりしたと思ったがググッと重みを感じただけで姿を現す前にバレてしまった。

バレが続いているが、合わせのタイミングを変えたりすると目茶苦茶になってしまう経験をしているので、単なるアンラッキーと考えることにし、そのままの合わせを続けることにした。いつかはイワナが釣れるだろう。

9:26に赤沢出合いの大淵。淵尻にイワナが待機しているのが見えたが、フライを流すと逃げてしまった。9:33に左の赤沢へ進む。小さな段差の落ち込みが連続しているが、増水は少ししかしていない。

9:44に小さな落ち込み。フライが落ち込みの白泡立ちに巻き込まれて沈むと、ガガンという強い当たりが手元に来るがバレる。イワナは白泡立ちの底に待機して餌が沈んでくるのを待っているのだ。9:48に小さな落ち込みの開きの底にイワナが待機しているのが見える。白泡立ちの上からフライを流すと逃げてしまった。10:03に小さな落ち込み。フライが白泡立ちに沈むと強い当たりが手元に来たがバレる。重い錘を付けてミミズで探ったらいくらでもイワナが釣れそうだ。

10:15にバックキャストで高い樹木の枝にフライを絡ませ失くす。ケーキとコーヒーで休憩しながら作戦を考える。大きなフライにして白泡立ちの上を沈まないように流すか、小さなフライにして巻き戻しの水面だけを狙うか。後者に決め0.5号の渓流フロロハリス40cmにエルクヘヤカディス#18peacock bodyオレンジマーカー付きを結ぶ。

10:35にキャストを再開するが、白泡立ちに揉まれてフライが沈むとすぐに当たりがくるがバレる。イワナは底しか見ていない。10:40に二段のナメの落ち込み。(写真3)下段は倒木でガードされキャストできない。上段の巻き戻しの水流に乗せて水面をゆっくり流すと、気が付いたイワナを底から浮かんできてフライを咥えて沈む。ゆっくりした動作にタイミングをピシリと合わせて針掛かりさせたのだが、バシャバシャと暴れるとすぐにバレてしまった。

10:54に小さな水深がある落ち込み。(写真4)開きに魚影がはっきり見え、喰い付き方も素朴で自信がある合わせをくれたがバシャバシャですぐにバレてしまった。フックが無いのではないかとチェックしてみたが問題なかった。

11:00に二段のナメ下の大岩のぶっつけの砂で埋まった浅い瀬。(写真5)遠くから魚影がたくさん見えたので大岩の裏に回り、フライを流すと全員逃げてしまった。

その上流は勾配が急な連続落ち込みになっており、11:08に大石裏の流れでイワナが飛び付いたがバレ、11:23に小さな瀬でイワナが飛び付き針掛かりする。イワナが瀬にある流木に絡ったので慌ててタモ網を差し出したのだがバレてしまった。今日はすべてが裏目にでる。

11:25から赤沢の二段の大滝。(写真6)ここまで新しい倒木が少なく荒れ方がすくない渓相だったが、この周辺には倒木が折り重なっていた。下段の淵には何とかフライを落としたが、淵尻の底に見える魚影は反応せず、上段の滝壺でも流れ出しの魚影はフライを追わなかった。

11:35に左の岩壁を登って滝を越し、11:39に岩盤の小滝。(写真7)魚影は白泡立ちの淵底に潜んだままで水面に流れるフライには反応が無かった。11:50に沢が三又に分岐し、真中の水量が多い沢を進む。11:51に赤いナメ滝の淵では反応が無く、12:00から小さな落ち込み。(写真8)

白泡立ちからフライを流すとイワナが追いかけすぐに喰い付く。最後にイワナが釣れたとニンマリしたが、バシャバシャと暴れるとすぐに針が外れてバレてしまった。白泡立ちの開きに魚影が見えているが、右側の苔むした石の前の巻き戻しにフライをしつこく落として粘ると、12:04に同じイワナが当たってきたが、今度もすぐにバレ。ボウズを諦めきれず、パラティルト#14ディアヘヤcream body、CDCダン#14cream body、パラダン#18brown body、エルクヘヤカディス#16peacock bodyと立て続けにフライを替えて流す。その後は喰い付かなかったが、最後のエルクヘヤカディス#16は何度も追いかけていたので気になっていたようだ。

12:26に納竿にし、昼食休憩を取りながら、ロッドやタモ網をザックにしまう。12:46に沢通しに下山を始める。13:03に出合い、13:09に脱渓ポイントに着き着替えをする。

13:21から植林のザレを登って廃林道に出て戻り始める。13:33に第4ガレ沢。下流の方に踏跡が見えるので下ってみたが、朝蔓を切って降りた場所より谷が浅く安全性が高かった。苦労して第4ガレ沢をトラバースするより、第3ガレ沢上流を下って入渓した方が安全で楽そうだ。第2ガレ沢の新鮮で大きな落石をみるといつ事故に遭遇してもおかしくない危険なコースであることを十分に認識して行動しなければならない。

14:01大滝沢橋、14:10第2渡渉点、14:12第1渡渉点、14:17に地蔵平。お地蔵さまに安全釣行のお礼をし、14:39千鳥橋、ミツバツツジが林道の脇に咲いていて美しい。(写真9)14:56法行橋、15:12笹子沢橋、ヤマブキがかなり咲き始めており、あと1週間くらいで満開になりそうだ。コスモスの葉に似た葉をもつヤマキケマンの黄色の花も咲きだしていた。(写真10)

15:43に浅瀬に戻り、監視員のTk氏と少し話をしてから、16:00に浅瀬を出発する。帰路少し寄り道をし、愛甲石田のoutdoor worldに立ち寄り手作りルアーの消耗部品を購入したかったのだが、セルロースやウレタンは置いてなく、フックも欠品だらけであった。むしろフライ部品に買いたいものが多かったがWhitingのハックルは置いてなかった。

厚木周辺の道路は通勤車の帰宅ラッシュで渋滞しており、18:26に自宅に着いた。

今日はイワナが飛び出し喰い付くところまでは良かったが、途中バレばかりでボウズになってしまった。手応えを味わえたので楽しかったが悔しくもあった。合わせのタイミングは悪くなく、針掛かりするのでフックのポイントが丸くなっているのではないかと思っている。エルクヘヤカディス#16をフライBOXから別ののBOXに移し、新しいフックで巻いたフライで試して見たいと思っている。

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炭焼き体験

四十八瀬川自然村で行われた炭焼きの体験に、一粒農園のメンバーと一緒に参加した。狭く暗い窯の中での作業は大変な重労働で、人手がかかる割には炭の価格が安いので、里山の雑木林を守ることを主眼とするボランティア活動に頼るしかないのだろう。

8:30に渋沢駅に一粒農園のSoリーダーとメンバー、関係者7名が集合し、自然村の旧窯に8:45に到着する。自然村のメンバーとは顔馴染みになっているので挨拶を交わし話しが弾む。

9:00に炭焼き窯の蓋を止めている粘土を壊し、蓋を開ける。(写真1)

窯の中に入って炭を取り出したい人はいますかという質問に、全員がyesと答える。まっ黒けに汚れますよという注意を受けても決意は変わらない。自然村の人と一緒に最初に私が窯の中に入る。膝を付きいざって進むのは渓流釣りで毎回やっているので慣れているが、窯の中は真っ暗で何も見えない。しばらくすると眼が暗さに慣れてきて良く見えるようになった。

入口から差し込まれたゴザのタンカに焼きあがった炭を乗せて入口に戻せば良いのだ。(写真2)窯の中は炭っぽい臭いに満ちている。渓流の白泡立ちの滝と同じマイナスイオンが充満しているのだが、粉っぽいので咽ることが多い。

二人一組になり、10分間隔で窯の中に交代で入り、炭を掻きだす。掻きだされた炭はゴザのタンカに乗せて隣接する貯蔵小屋に運び、選別作業を行う。(写真3)折れて小さな破片になってしまった炭を選り分けて、製品になる炭だけを積んで行く。

顔も着衣も汚れてしまったのに笑顔のマスク姿の三人組。(写真4)初めての体験は楽しいのだ。

10:30までの炭出し作業で、窯の中の炭はすべて掻きだされて貯蔵小屋の中に積み上げられた。(写真5)通常2.5tonのクヌギやコナラの薪を炭に焼くと約400Kgの炭が出来るが、今回は燃焼して灰になってしまった部分が多く約300Kgの炭が出来上がった。

少し休憩を取り、窯の中の灰を掻きだしてから、11:00から杉や檜の間伐材の薪を積める作業に取り掛かる。クヌギやコナラの薪より密度が低いが、植林した針葉樹の間伐材は大量に発生しているので、炭に焼いて新しい用途を開拓したいと言っていた。

薪の積み込み作業は、窯の中に四人一組で入り、入口から挿入された薪を途中で受けて、並べる人に手渡しながら進めて行く。(写真6)薪を並べて立てる作業は簡単だが、その上の空間を差し枝を使って埋める作業は難しい。出来る限り空間が無くなり薪がギッシリ詰まったほうが良い炭ができる。

窯の外から薪を入れるのにも三人必要になる。(写真7)次第に慣れてきて、7人の息が合いだしてきたところで、窯の内壁が崩落してしまった。(写真8)石を粘土で固めてあるだけなので、崩落そのものは良くあるらしいが、修復作業に着手してみると、今回の崩落は規模が大きく、本格的な修復に取り組む必要がでてきた。(写真9)

12:00に作業を中断して昼食休憩になったが、修復には長時間かかるという判断だったので、午後の薪入れ作業は中止になった。囲炉裏を囲んで、味噌汁、焼き芋を御馳走になりながら一粒農園のメンバーと自然村のメンバーで歓談した。

12:15に今日の炭焼き体験に対する感謝をして自然村を出発し、12:30にYGLで昼食休憩した。YGLが初めてのメンバーが2名いたので、休憩室の一粒農園の展示パネル、ヤマメの稚魚飼育、椎茸栽培、ワサビ田を見てもらった。食べ頃サイズの椎茸が生え出していた。

昼食後に、高松山のお茶畑、在来種のお茶畑、ワラビを案内してから、内山の小麦畑、各自の畑、田んぼ、作業小屋を見てもらった。ノビルやカンゾウが一面に生え出しているので、自然農で野菜を作らずに自然に生えた野草を食べる方が真の自然に近いのかもしれない。

16:08に新松田の駅で散会した。

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