しめ縄・輪飾りを編む

お正月に備えて、しめ縄・輪飾りを編んだ。

お正月飾りの基本はその年に収獲した稲藁を使って、収獲に感謝し、来年の豊作を願いながら心を込めて編み上げることにある。

私の田圃の稲藁はカビが生え黒ずんでしまったので、お隣のYGLの田圃の古代米の稲藁を分けてもらい使用した。市販品は稲藁に着色してあるので鮮やかな緑色をしているが、刈り取った稲藁は黄色く枯れているのが自然だと思っている。

稲藁を水に浸けてしばらく置き、棒で叩いて均す。この処理で稲藁は丈夫で切れ難くなる。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA         稲藁を水に浸け棒で叩く

しめ縄は昨年は40本の束で編み上げたが、今年は藁編みの腕が上がっているのでもう少し増やして50本にした。50本だと足の抑えを踏ん張らないと回ってしまう。

二束を足で押さえて右に捩じりながら、左に回して編み上げて行く。捩じる方向と編み上げる方向が逆なので緩まずにキリキリと締まった縄になるのだ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA         二束で縄を編み上げる

二束で縄を編み上げたら、三束目を追加してしめ縄に編み上げて行く。編み上がったら、紐を外し、細く編んだ藁縄で縛り直してから、はみ出した部分をハサミで整形する。

事前に稲藁の葉を除去し、茎だけにして編み上げれば、はみ出す葉は無くなるのだが、葉が無くなると茎の節から切れてしまい強度がなくなるので、私は葉を残したまま編み上げる方法をとっている。

稲藁150本を使ったしめ縄の編み上がりである。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA         稲藁150本のしめ縄の編み上がり

半紙を切って御幣を作り、編み目を逆に捩じって隙間を空け差し込めばしめ縄の完成である。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA         完成したしめ縄

早速神棚から昨年編んだしめ縄を取り外し、新しいしめ縄を取り付ける前に両方を並べて写真に撮る。上の方が昨年編んだしめ縄で120本の稲藁を使ったもの、下が今日編んだ新しいしめ縄で150本の稲藁を使ったものである。

30本稲藁を増えた分だけ太くなり立派になった感じがする。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA         昨年編んだしめ縄と並べて比較する

神棚に取り付けた新しいしめ縄である。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA         神棚に取り付けた新しいしめ縄

しめ縄の製作が終わったので、続いて輪飾りの製作に着手する。輪飾りはあまり太くしても見栄えがかえって悪くなると考えて、昨年と同じ2本×3束で輪となる縄を編み上げたのだが、稲藁を右に捩じる力や左に回して編み上げる力が格段に強くなり、しっかりした強度のある縄に編み上がって行くのだが、太さが昨年の半分にしかならない。

もっとグズグズにして緩く編むか、稲藁の数を3本に増やして編むかだが、グズグズ編みは性に合わないので、来年は3本に増やした方が良さそうだ。

今年は細いダイエット版の輪飾りを飾る。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA         輪飾り

玄関飾りと輪飾りは、12月29日の夕方に飾り付ける予定である。

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