昨日中断してしまった、ソバ殻の製粉作業を一日かけて行い、真っ黒な蕎麦掻きを夕食に食べた。強烈なソバの香りと、お餅のような粘り気がある食感を存分に楽めたが、200gの蕎麦の殻をコーヒーミルで粉砕するのに約10時間掛ったので、しばらく間隔を空けたい気持である。
昨日開成町の瀬戸屋敷の石臼をお借りして、一粒農園で収穫したソバの実の製粉を行った。私が360cc、200gのソバの種を持ち込み、石臼で製粉した成果物が写真1である。
自宅に帰り、篩でふるい分別したソバ粉が写真2である。黒い点はソバ殻が細かく砕けたものが混入しているのである。
写真3は篩でふるい分別したソバ殻である。重い石臼で挽いてこんな大きなソバ殻が出てくるとは予想できないが、厚さは極めて薄く磨り減らされているのである。
この薄く大きなソバ殻を、ソバ粉と混ぜ合わせて違和感が無い大きさまで小さく粉砕するため今回使ったのが、Soリーダー推薦の写真4のコーヒーミルである。密閉型なので粉がこぼれず、セラミック素材のカッターなので手入れが簡単なのだ。
200gのソバの実を石臼で挽いた残りのソバ殻をコーヒーミルに入れてハンドルを回し粉砕するのに約2時間掛る。写真5はコーヒーミルで1回挽いたソバ殻だがかなり粗い。
この作業を5回繰り返し、約10時間かけソバ殻を製粉したのが写真6で、ソバ粉と混ぜても違和感が無いまで細かく粉砕されている。
ソバ殻粉とソバ粉を混ぜたのが写真7で、ソバ粉の色合いがもっと黒く変わると予想していたが、ほとんど変化は見られなかった。重さを計ると180gで種のときより20g減量しているが、作業場所での損耗を考えると、10%程度の減量は自然だろう。
ソバ殻粉が存分に入った玄ソバ粉が、夕刻にようやく出来たので、妻に頼み込んで夕食に蕎麦掻きを作ってもらった。(写真8)
真っ黒なソバ掻きは粘りが少ないお餅のような食感で、ソバの香りが強烈に自己主張をしていた。荒々しく激しいまでのソバの香りは、ソバ殻を混入させた成果だろう。
自宅のユズで作ったばかりのユズコショウ、大根おろし、ネギ、水菜を付け合わせにして、温かい出し汁をかけ、ゆっくり噛み締めながらソバの香りと味を堪能し、至福の幸せに浸った。